彼は立ちあがると、その場でもたもたしていたあたしの肩に手を置き、ハンカチの上に座らせた。
彼はすぐ横の草の上に直に座り胡坐をかく。
『そっちこそ汚れちゃうよ。それ高そうなのに…』
ピシッと着こなしたスーツのお尻は、たぶん汚れてしまうだろう。
夜露で草は少し濡れている。
「こんなの安もんだから気にすんな。所詮安月給なもんで」
ハハッと笑いながら、ビニール袋から中身を取り出す彼。
誠実そうだし、見るからに勝ち組という感じの人。
多分出世街道を進むエリート……
安月給なんて、きっと謙遜だ。
彼はすぐ横の草の上に直に座り胡坐をかく。
『そっちこそ汚れちゃうよ。それ高そうなのに…』
ピシッと着こなしたスーツのお尻は、たぶん汚れてしまうだろう。
夜露で草は少し濡れている。
「こんなの安もんだから気にすんな。所詮安月給なもんで」
ハハッと笑いながら、ビニール袋から中身を取り出す彼。
誠実そうだし、見るからに勝ち組という感じの人。
多分出世街道を進むエリート……
安月給なんて、きっと謙遜だ。



