Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

訳の分からないあたしに



「ホラ立って」



彼はポケットからハンカチを出してそれを広げた。



言われたままあたしが立つと、足元へハンカチを置いた。



「座って」


『え?』


「その上に座って。中腰じゃ辛いだろ」



大判なハンカチは、シート変わりにするのに充分な大きさ。



『でも……』


「冷たいかもしれないけど、直に座るよりはましだろ。ほら」