Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

そう思いながらもあたしは待っていた。


ほんの少しだけ、期待した。




けれど……いくら待っても彼は戻って来ない。



時計がないから実際どれくらい時間が経ったのかは分からないけど、それにしたって……




もう、15分は経過していると思う。





……そっか。



あんな話を聞いて、重い空気に嫌気がさしたんだね。



黙って聞いていたのも、そんな理由だ。




……所詮通りすがりの人なわけだし。