Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「名前は?」


『……』


「聞いてもいい?」


『……松本……紗希』


「松本紗希か」



確かめるようにあたしの名前を呼んだあと



「ちょっと待ってろ」



彼はそう言うと、暗闇の中を走って行った。




温もりで包まれていたあたしの頭は、手を離されたことで一気にまた冷たくなる。




待ってろって言われて、このまま待ってるのも…