Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

だから誰かに喋っているのではなくて


ただ思いの丈を、自分が溜めて来たことを、満足のいくまで言葉にして吐きだすことが出来た。




『…それで…単身赴任のお父さんが帰って来てくれて、今日は久々に温かい時間が過ごせると思ったら……思ったら…』


「うん」


『お父さんとお母さんは離婚するから、どっちについて行くか決めろっていわれて……』


「そうか」



彼は頬に当てた手を頭へ移動させた。




優しさが体中に染み渡る。



人にこんな風にしてもらうのはいつ振りだろう。