Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

不覚にも、あたしは大声をあげて泣いていた。



寂しさにつけこんだ優しさ。


不思議とそんな風には思わなかった。



そこへ下心があろうがなかろうが、そんなこと関係なかったのかもしれない。




こんなあたしに声を掛けてくれた。


優しくしてくれた。


あたしを見てくれた。



多分、人から心配してもらうなんていつが最後だか覚えていないくらい遠い昔のことだったから。




「震えてる…」




彼は寒さに震えながら泣きじゃくるあたしに、自分のコートを掛けてくれた。