Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

けれど



――ガサガサッ


草を踏みしめて近づく足音。





え?来ないでよ。




あたしは違う恐怖が襲い、身を縮めた。




「君。家はどこ?こんなところで何してる」




その男性はあたしの横へしゃがんだ。



やけに細くて優しい声に、あたしはゾクッとした。




「怪しいもんじゃないよ」



余計に怪しい……



怪しいからこそ、そういう言葉が出るんだ。