けれど
――ガサガサッ
草を踏みしめて近づく足音。
え?来ないでよ。
あたしは違う恐怖が襲い、身を縮めた。
「君。家はどこ?こんなところで何してる」
その男性はあたしの横へしゃがんだ。
やけに細くて優しい声に、あたしはゾクッとした。
「怪しいもんじゃないよ」
余計に怪しい……
怪しいからこそ、そういう言葉が出るんだ。
――ガサガサッ
草を踏みしめて近づく足音。
え?来ないでよ。
あたしは違う恐怖が襲い、身を縮めた。
「君。家はどこ?こんなところで何してる」
その男性はあたしの横へしゃがんだ。
やけに細くて優しい声に、あたしはゾクッとした。
「怪しいもんじゃないよ」
余計に怪しい……
怪しいからこそ、そういう言葉が出るんだ。



