Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

飛び出してきたままだからコートも羽織ってなかった。



ブラウスにブレザーだけでは、12月の夜の寒さはしのげない。



あたしは身をすぼめるようにトボトボ歩いた。




『お腹すいたな……』



お財布も持ってないから何も買えない……


コンビニの灯りが虚しく輝いて見えた。




しばらく歩いて、川沿いの土手を少し下った所に腰を下ろした。



流れる川を見てボーっと過ごす。





帰ろうか……



そう思い直して、2人の顔が脳裏に映った。





……帰りたくない。


……帰れない。