Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「お父さんとお母さん、離婚することになったから」


「よさないか!」


「そう言う事だから、紗希はどっちについて行きたいか決めておいてね」



母はあたしの顔も見ずに、そんな大切なことを平然と告げた。




膝がガクガク震えた。



初めて見た離婚届にも。


母のそんな冷酷非道な言葉にも。



突然の出来事に頭の中は真っ白。



ただ一つ、ハッキリしたことは





『お父さんもお母さんも大っきらい!』





あたしは手にしたコートを床に叩きつけると、そのまま家を飛び出していた。