Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

そしてガサガサとテーブルの上に置いてあった"何か"を隠そうとした。



『なにしてるの?』



挙動不審なその行動に、身を乗り出して問いかけた。



「隠しても仕方ないじゃないの」


「だが今日は…」


「今日でも明日でも同じです」



厳しい口調の母。



不安を募らせる言葉に、あたしは父の傍まで歩み寄る。



父の手の中に見えた"もの"はテレビでは何度も見たことがあった。



けれど現実に目にするなんて、考えたこともなかった。



グリーンで印字された用紙。




…――離婚届。