Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「つーか、相談なんて行く前に紗希が……」




数週間前の卒業式に想いを馳せていると、隣からブツブツ言う声が聞こえて来た。




『ん?なんか言った?』




呟いている翼の隣にあたしも並んで寝転んだ。



目線だけこちらに流している翼の脇腹をツンツンと突っつくと



「そろそろ気付けよ。アホ」



翼はクルリとあたしに背を向けた。