Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

卒業式の日、あたしは志摩先輩に小さな花束を用意した。



男の人に花束なんて…と思ったけれど、少しでも感謝の気持ちをと思い定番の花束にした。




卒業式の後、志摩先輩を探すのは大変だった。



ようやく探し当てた時には手に抱えきれない程の花束を手にしていた為、あたしは思わず自分の用意した花束を後ろ手に隠した。




すると志摩先輩は持っていた花束の全てを脇に置き、両手を空にした。




『先輩卒業おめでとう』


「サンキュ」