Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

――ガラッ。




いつものように勢いよく扉を開けると、見えて来たのは――




目にも体にも馴染んだこの風景、匂い。



あたしがあたしらしく居られた場所。



あたしをあたしらしく居させてくれた場所。



ここには、それを教えてくれた人が居る。





その人は

オレンジ色の光を浴びながら、脚立に足にかけ生徒達の作品を壁に貼っていた。




絵具で汚れたエプロンを纏いながら。