学校手前の坂を一気に駆け上がり、校門前に辿りついた時には息は上がっているなんてものじゃなかった。



ちょうど部活終わりの生徒と入れ替わる様に校門をくぐる。



息を切らして駆けこむあたしを何人もの生徒に不審な目で見られた。




上履きに履き替えると渡り廊下を駆け抜け、3年棟に向かう。



目指すは2階の職員室。





――ガラッ。



ドアを開けて中を見渡すと、10人程の先生が残っていた。