カバンを下ろしたあたしの両手を握る。



何も言わずにただあたしの目を見て。




「親友だと思ってたのは、あたしだけだったのかな…」




少し寂しそうに笑った。




……え?




「あたし…さっき知って……」



その目は既に潤んでいて、今にも涙が零れ落ちそう。