Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

『……ずるいよ……』



頭をつけたまま。



「……」


『いつだって、先生ははぐらかしてた。なのに今更……。そんなの卑怯だよ!だったらもっと早くに突き離して欲しかった!!』


「………っ」



成瀬先生の手の力が弱まる。



『あたしが誰かに期待なんてしちゃいけないことくらい知ってた……けど……成瀬先生は違う…そう思ったあたしがバカだった…あたしは期待なんてしちゃいけない子なのに……』



成瀬先生の白いシャツに、涙というシミが作られていく。



『なんで……どうしてあたしは誰にも愛してもらえないの……』