Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

『どうしてっ!?』


「ここまで工藤を苦しめたことは、許されるような事じゃない……。

けどもう、これ以上俺なんかの為に傷つくな」


『なによ。今更いい人ぶった様な事言わないで!!本当に悪いと思ってるんならあたしの望みを聞いてよ!!」



握りしめた上着を横へ投げ捨て、下着一枚の姿で成瀬先生に抱きついた。




成瀬先生の手が、あたしの腕に掛かる。



抱きしめようとして、じゃない。




恐らく、離そうとして。



それが余計に悲しかった。




成瀬先生があたしに触れる手は、どれも優しくて嬉しかったのに、初めて離して欲しいと思った。