酷いよ……
ここまで好きにならせておいて。
今まで何も言ってくれなかった癖に。
ただ、あたしに忘れてくれって言いたいんでしょ……
だったら……
『……いいよ……忘れてあげる』
あたしは成瀬先生の前にスッと立った。
そして、ゆっくり制服のボタンに手を掛けた。
手が震える。
その指先に神経を集中させて、上から順番にボタンを外していった。
ここまで好きにならせておいて。
今まで何も言ってくれなかった癖に。
ただ、あたしに忘れてくれって言いたいんでしょ……
だったら……
『……いいよ……忘れてあげる』
あたしは成瀬先生の前にスッと立った。
そして、ゆっくり制服のボタンに手を掛けた。
手が震える。
その指先に神経を集中させて、上から順番にボタンを外していった。



