Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

それは一瞬の出来事だった。




光る刃が宙を舞い、天井に当たるほど大きく振りあげられた後、床の上に落ちた。





……何が起こった?





ぼーっとした頭で正面を見ると、そこには顔を真っ赤にした成瀬先生が居た。






『返してよ!』



すぐに床に落ちたカミソリを拾おうとする。



寸分の差でそれはあたしの手に届かなかった。