Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「染みるぞ?」



投げ出したあたしの足を勝手に掴むと、その上から消毒液を振り掛けた。



『痛ッ』



思わず足をあげる。



けれどすぐに伸びて来た腕で、そんな抵抗も敢え無く終了。



翼は容赦なく足の裏に消毒液を振り掛けていく。



無数にある傷のせいで、ピンポイントに痛みが来るのではなく足の底全体が痛く、体が痒くなるような痛みが走る。



痛みを通り越して麻痺していたと思ったのに、消毒液で染みる痛さはまた別格だった。