Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

信じてた。


大好きだった。


2人とも………。



だからこそ………。




「……」



成瀬先生は、口をギュッと閉じたまま厳しい顔を崩さない。




素足のあたしの腕を掴んでいる、シャツのはだけた成瀬先生。



道路の真ん中で、そんな2人が無言で視線を合わせていれば、それは奇特な絵に見えるのだろう。



時折出入りするマンションの住人達が、尾を引くようにこちらを見ているのが視界に入った。






「彼女とは……もう2年になる……」