Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

志摩先輩は何も言い返さない。



『もういいです。今話したことは絶対に口外しないで下さい、そして忘れて下さい。失礼します』



そこまで言うとスッキリした。




言ってやったとばかりに、口元に軽く笑みを作ると、あたしは啖呵を切って横に掛けたカバンを取った。




――ガタガタッ



わざと音を立てながら椅子を引いて立ちあがる。




本当に時間の無駄だった。



見ず知らずの人に恋愛相談なんて、根本的に間違ってる。








「頑張れよ、応援してるから――


……そう言えば良かったのか?」