志摩先輩は何も言い返さない。
『もういいです。今話したことは絶対に口外しないで下さい、そして忘れて下さい。失礼します』
そこまで言うとスッキリした。
言ってやったとばかりに、口元に軽く笑みを作ると、あたしは啖呵を切って横に掛けたカバンを取った。
――ガタガタッ
わざと音を立てながら椅子を引いて立ちあがる。
本当に時間の無駄だった。
見ず知らずの人に恋愛相談なんて、根本的に間違ってる。
「頑張れよ、応援してるから――
……そう言えば良かったのか?」
『もういいです。今話したことは絶対に口外しないで下さい、そして忘れて下さい。失礼します』
そこまで言うとスッキリした。
言ってやったとばかりに、口元に軽く笑みを作ると、あたしは啖呵を切って横に掛けたカバンを取った。
――ガタガタッ
わざと音を立てながら椅子を引いて立ちあがる。
本当に時間の無駄だった。
見ず知らずの人に恋愛相談なんて、根本的に間違ってる。
「頑張れよ、応援してるから――
……そう言えば良かったのか?」



