Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

なんだかあたし、帰るタイミングを失っている。



この人、ペースに乗せて行くのがすごくうまい気がする。



「遠山さん、すごく心配してたよ。このまま何も発展出来ないかもしれない。これじゃあ一途に思い続けているキミが可哀相だ…ってね」



顔が熱くなる。



「キミの恋愛の仕方が不器用だとも言っていた」



志摩先輩は両腕を机について、身を乗り出した。





こんなにこの人の顔を近くで見たことはない。


彫の深い、目力の強い目でじっと見つめられ、何故がドキッとした。