Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

あたしの手から財布が床に転がり落ちた。



あたしは穴が空くんじゃないかというほど、志摩先輩の顔をじっと見つめてしまった。




成瀬先生とおなじアパートに住んでるのって……



この間あたしが見たのって……





『先輩……だったんですか……?』





思わず掠れる声。



やだ。


どうしよう。




「同じ高校の子がこんなとこで何してんだろうって。もしかして俺のことでも待ちぶせしてんのか?って思ったけど」



小さく笑ってそう言って



「もしかして、キミの好きな相手って――」