Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「キミが工藤さん?」



ようやく志摩先輩があたしに気付いた。



携帯をポケットにしまい、近づいてくる。




『はい……』



仮にも学校一の人気者。




入学してから初めて会話したことに、さすがにあたしの緊張もピークに達する。



顔の筋肉が強張るのが自分でも分かった。




「そんなに緊張しなくていいから、どうぞ」



彼は軽く微笑むと、一つの椅子に向かって手を広げた。