Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

困った顔を見せながらも、結局こうして来てくれて学校にも黙っててくれるという成瀬先生。



事実、成瀬先生はあたしの担任でもなんでもない。



学校の先生なのは確か。


けれど主な受け持ちは1年生で、実際授業でも当たることはない。




それでも成瀬先生は来てくれる。



そんな絶対的な自信を持って、あたしは成瀬先生を呼んだ。




「理由は?」


『ん?』


「万引きの理由」


『知りたい?』


「…あのな。これはれっきとした犯罪だぞ!」


『……』