Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

成瀬先生からはほのかにライムの香りが漂ってくる。



香水は付けないからこれはきっと整髪料の香り。


成瀬先生からはいつもこの香りがする。



いつもより一段と近い成瀬先生との距離に、あたしは犬のように鼻をクンクンさせて成瀬先生を感じた。




「俺が来なかったらどうなるか分かってるのか?こんな事が学校に知れたらアウトだ」



アウト…とは退学までは行かなくても謹慎などの処分は下るはず。



『じゃあ黙っててくれるんだ♪』


「…当たり前だろ」



そう言って、成瀬先生はあたしを見ながら今日何度目かのタメ息を吐いた。