Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

あたしはその手紙を胸に抱いた。


嬉しくて涙が出そうだった。



母親だってこうしてくれたことのない置き手紙とご飯。




キッチンへ目を向けると、手紙の通りコンロの上にはお鍋が一つ。



蓋を開けると、卵とネギがちりばめられたお粥があった。




お粥を温めて口へ運ぶ。




『美味しい……』




あたしの為に作ってくれたお粥。


それだけで美味しく感じるのに、作ってくれたのが成瀬先生だなんて、どんな高級レストランの食事よりもきっと美味しいと心の底から思った。



どんなものよりも"あたしに効く"薬。


もったいなくて、少しづつ口へ運んだ。