次に目を覚ました時には、すっかり夜が明けていた。



明けているどころか、太陽はかなり高い位置にあるようで、部屋の中を明るく照らす。




昨夜の大雨が嘘だったかのような晴天。




喉と頭が痛いのは相変わらずだった。





『あれ……先生……』



顔を振っただけで一望できる部屋の中。



起きた瞬間に成瀬先生の家へ泊ったことを思い出し、成瀬先生を探すけれど……





シーン……



どこにも成瀬先生の気配はない。





『もうこんな時間!』



あたしはビックリして飛び起きる。


時計の針は10時を指していた。