Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

そう思ったけど、良く考えればここは学校からも近い。




帰り際に、誰かがたまたま通り掛かったのかもしれない……





相手の顔はよく見えなかったけれど、彼も間違いなくあたしを見てた。



それは多分、向こうもあたしが葉南台の生徒だと気付いたから。




早く行って。




傘を差したまま微動だにせず、息を殺すようにして彼が去るのを待った。





すると彼の足はそのままアパートの階段へ。


カンカン……と、雨の音に混じって足音が響く。




ガチャガチャと鍵を開ける音がすると、続いて中へ入って行く音が聞こえた。