Love*Note~先生に恋した21ヶ月~

「ん―…」



男性は短く唸る。


そして埒があかないと判断したのか、一度首を捻るとあたしの手渡した番号をプッシュした。




プルルルル…プルルルル…


受話器の向こうから呼び出し音が聞こえる。




「こちら武田書店と言いますが、そちらの成瀬先生をお願いします」



男性は電話が繋がると、あたしの言った通りすぐに成瀬先生を指名した。