無情かな、好美の頭は嫌だと言いながら、根付いた歌は最後まで紡がれ、繋がった。
童謡は子供にとって遊びであり、大人にとって懐かしみであり、一部にとって不気味さであった。
純粋に娯楽と見ればいい、だがたちまちその歌詞の意味と低音が間延びする音色をかんがみれば、不気味さが出た。
重くのし掛かる影。笑顔で回り続ける子供たちと、我が目をつぶさんばかりに手で覆い隠した子供が無邪気さを邪気に変えていく。
好美の偏見でしかない、だが“怖いモノ”と分かった時点でそれは邪悪でしかなかった。
歌われるものを「いやだいやだいやだ」と頭の中、“大声で叫んで”阻止しようとするも、一点を考えるなという思考は矛盾を孕み、“考えてはいけないことを考える羽目”となった。


