いつも隣に君がいた ~クローバーの魔法~





そう言って奈々ちゃんは顔を怒ったように歪ませる。



『夏奈』っていうのは眞崎さんの下の名前。



奈々ちゃんは美人で気さくで面白い。だから、眞崎さんとも何か面識があるんだろう。



優姫と、似てる。…性格が。



羨ましい、な。




「ま、怒ってても仕方がないし。行こっか! そのノートってことは…物理室?」



「ぁ、いいよ。私一人で行く。断れなかった私が悪いし、奈々ちゃん付き合わせちゃ悪いし…」


私が慌てて言うと、奈々ちゃんは驚いたような顔で私を少し見つめ、すぐにいつもの笑顔に戻った。


「いいよ、私日鞠と帰りたいし。日鞠が悪いんじゃなくて、押し付けた夏奈が悪いんでしょ」



「え、でも…「いいって! 遠慮しないの! ね?」




奈々ちゃんまた遠慮の言葉を並べようとした私の言葉を遮って、ポン、と軽く私の肩を叩いた。