海が見える、大きな窓。 あたしは、きれいにお化粧して。 一歩一歩、その大きな窓の方へ、歩いていく。 お父さんと一緒に。 「キレイ…」 夏樹がさっき、控え室であたしに言ってくれた言葉を胸に。 那李が立って、待っているところまで。 今日は、最初で最後の。 一生、記憶に残る、 那李とあたしの、結婚式。