暗がりの夜だから



コルクをなくした小瓶から溢れたパヒュームの液体で、服に染みができている。

私は重ね着をしていた服を1枚脱いだ。

さすがに、甘すぎた。

脱いだ服を近くにあったごみ捨て場に投げた。


甘い香りは消えた。

小瓶のなかのパヒュームとともに。