暗がりの夜だから



息をすることも忘れて、走った。

気づけば、辺りはまた真っ黒な世界。

繁華街からずいぶん遠くまで来てしまったみたいだ。

でも、よかった。

繁華街はどの街でも同じことがよくわかったから。

もう、あんな場所には近づきたくない。