私は胸元のネックレスをぎゅっと握る。 「…秘密のパヒューム…、コルクなくしちゃっ…て…っ……」 いつから私はこんなにも涙もろくなったのだろうか。 義父のもとで泣かなかったことが本当に不思議なくらい。 瞳からこぼれてやまない涙は、そっと來斗の指先によって拭われる。