―――朝目覚めたとき、

あたしはタクさんの腕の中で、

ただひたすらに幸せだと思った。

タクさんに恋人がいたって、

もう、

いいんだ。

簡単に好きだって言えない関係になってしまっても、

あたしはこの腕の中でときどき幸せを噛みしめれば……




もう、それ以上はのぞまない。





…なのに、どうして?

悲しく、なる。