「ごめ、なさ…」
嗚咽がとまらない。
タクさんがおろおろしている。
苦しい。
苦しいんだよ、タクさん。
あなたがすきだから、
苦しいんだよ。
どれだけこの想いを消そうとした?
どれだけ無かったことにしようとした?
そんなことは無理だって、
ホントはどこかでわかっていた。
それくらいこの人がすきだって、
わかっていた。
世間体や自分の立場、そしてタクさんの気持ちなんて、一刻も早く投げ捨てて、
心が叫ぶままに伝えたかった。
…澪、澪。
苦しいよ、これが澪の望みなの?
でも、そうだったとしても。
今だけ、今夜だけ。
あたしの愚かさを許して。
止まらない嗚咽の中伝えたのは、
心に積もり続けたありったけの想いと、
あたしを縛る過去だった――――――



