その日、あたしは淳さんに抱きしめられて眠った。 目覚めると淳さんが嬉しそうにあたしを見つめていて、 淳さんは『歯ブラシ買うか!』ってあたしに言った。 思わず、笑ってしまう。 そう、これは堕落なんかじゃない。 きっとこの先には、 『しあわせ』しか待ってないよ。 今でも、 あの日淳さんが何てしゃべって、 あたしにどんな風に笑いかけたか、 記憶に焼き付いてる。 だって、 本当に、信じたから。 独りにしない、って------。