優しきコンビニ2


「そんなに誤魔化したの~そりゃ一種の裏切りだなあ。」



「渡辺さんだって履いてるでしょう。」


「俺は、履いてないよ。ほら。」



「あらま?渡辺さん意外に背が高かったんだ。」



「だからあ、渡辺さんじゃないよこの人は。

田中さん今日おかしいよ。」



「明菜お前の美しさにおかしいのさ。」


「よう!久しぶり田中!

あれから、東宝東映受けたけど駄目だったよ。

だけどな、違う会社が拾ってくれたよ。
女の子を痴漢したりする役やその他大勢で裸で出るんだけど、裸一貫って感じでね。

気合いが入るし、今度主演張るんだよ。
『女子高生耳毛地獄』

ってタイトルだよ。
ちょっと不満なのが俳優って言われなくて男優って言われる事かな。

だけど、小さな事さ。

田中のお陰だよ。

ところでベイビーは、もう少しで上がりだね。

家で美味しいシチュー作って待ってるよ。
じゃあな!」



「渡辺さん!?男優ってそれは!?それに、ベイビーって?」



「私よ。あの後つき合ってのよ。じゃもう時間だから上がる準備しまーす。
シチュー楽しみ!」


「ショックだなあ。お兄ちゃん人生色々だなあ。

この際お金出しちゃえよ。」



「だからこの際って何なんですかね。

お金は、出しますよ。仕方ないですね。
この際コンビニ辞めようかな~。」