私は家に帰ると藤波さんの 日記をちょっと読んでみた。 楽しそうな日常が書かれていた。 でも、途中に 『あいつが憎い。 いつか復讐をしてやりたい』 と書かれていた。 ゾクッ 背中に悪寒を感じた。 心臓がドキドキした。 楠木さんはもういないのに―。 「やーめたっ。もう寝よっと」 私は無理に明るく言って ベッドに眠りついた。