強盗は、パンティを被ったまま外に出た。夜空を、見上げてふと気付き店に戻る。

「あのさ~東北に行くには、金がないから、貸してくれない?」

「歩いてでも行けば更に男が、磨かれますよ。」

「あ~そうだな。だけど遠いから東映か東宝に行こうかなあ。」

「どっちでもいいじゃないですか?当たって砕けちれ!の精神ですよ。」

「分かったぜ。じゃ。ありがとうよ。」
田中はつぶやいた。
「俺って優し過ぎかな。いいか。常連だしな。」

コンビニ強盗は、ゆっくり夜空を、見上げながら歩いた。俺が有名になってもこの夜空は、忘れまいと。

そこに出勤途中の明菜ちゃんとバッタリ会う。

強盗は、パンティを顔から取りながら、明菜ちゃんに言う。
「お嬢さん外に干してたらこうして取られるぜ。気をつけな。」

コンビニ強盗は、パンティを明菜ちゃんに渡すと、夜の闇に消えて行った。