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 数日が経ち、十二月も半ば過ぎとなった。


 ずっと事務所の個室内での泊まり込みが続いている。


 さすがに暖房を利かせても夜は辛かった。


 夕食時になると、出前が来る。


 ラーメンかうどん、蕎麦など麺類が多かった。


 いつも須山が僕に、


「君は量が多い方食えよ。まだ若いんだし、食べたりないぐらいだろ?」


 と言って、小さい方のサイズを選んでいた。


「すみません。いつも」


「俺もね、君ぐらいの頃は高階先生と一緒にずっと徹夜続きで仕事してたぞ。職業上のパートナーだったからな。この事務所も今みたいに小奇麗じゃなかったし」


「そんなに昔から?」


「ああ。もう二十年ぐらい前じゃないかな。まだパソコン普及してなかったから、ワープ