「大丈夫?」

慌てて駆け寄る。

「……まだお酒残ってたみたい……」

ねーちゃんの肩を抱き、

リビングから一番近いねーちゃんの部屋に連れてって、

ベッドに寝かせた。

「……お風呂に入ったら血の巡りが良くなったからかな、急に気分が悪くなって……」

ふうとため息をついて、ねーちゃんは俺を見た。

俺は、ベッド脇にしゃがみこみ、ねーちゃんの手を握る。

「ごめんね、迷惑かけて……」

恥ずかしかったのか、

鼻先まで布団を引き上げたねーちゃんが、

申し訳なさそうにうるっとした目で謝る。

ズキュン。