いつもの居酒屋。

山中次郎は、唐揚げにかぶりつきながら僕に、いつもの話しをしている。


しかし今回は、とうとう本気らしい気配が違う。僕は、びびっている。



「純一、俺は、やるぞ。
真面目だ。」



次郎の目がギラギラしていた。唇も唐揚げのせいでテラテラしていた。


まだ生中を2杯しか飲んでないのに、次郎のこのテンションは、少し異常だった。


とうとうシャ○でもやったのだろうか?

それともコカ○ンか?


シンナーか?


次郎は、軟骨唐揚げにも手を出しながら言った。



「純一、コンピューターにきちんと書けよ。我ら剣の会(ツルギノカイ)ついに立ち上がる。そう書けよ。」


出た!『剣の会』次郎とは、まだ2年のつきあいだがいつの間にか『剣の会』のメンバーにされている。


『剣の会』の名前の由来は、2人共剣道をやってたというだけだった。

それも、次郎は2段だが僕は、3級だ。

それに、いつまでもパソコンをコンピューターと言う次郎には参る。



「純一とりあえずの独立場所は、大小島(オオコジマ)だ。」