* 試験当日 「…はじめ」 放課後にあたしは一人残された。霧野くんに教わったことを全部出して頑張った。 「できま…した」 「はい」 一口食べてから、先生は吐息をついた。…大丈夫だったのかな?いや、駄目だった…? 「…真城さん」 「はい…っ」 「大変、美味しいです」 「!」 にこりと微笑む先生。やった…!なんとか留年を食い止められるかも… 「有り難うございます!」 「ええ…霧野くんのおかげね」 「えっ…?」