「ロクな恋愛してないからだと思いますけど、恋とかよく分からなくて。」
「今はちゃんと恋、してるんじゃない?」
「え?」
「強い瞳のあの女の子に。」
…参ったというのが正直なところだった。
完全にバレている。山内さんにも彼にも。
「天宮さん。」
「なにかな?」
「恋って何なんでしょうか?」
「小澤さんにとっては何?」
「…俺にとってはほっこりするもの、ですかね。」
「ほっこり?」
「想うだけで温かくなる、みたいな感じです。」
「彼女を想うと温かくなるんだ、小澤さん。」
「…繰り返さないでくださいよ。恥ずかしいです。」
「温かい恋…かぁ…。」
「そういう天宮さんにとって恋ってなんですか?」
「名残雪…かな。」
「名残雪?」
意味が分からなかった。
恋って温かいものだと思っていたから。
どこからそんなに冷たいものがやってきたのか、見当もつかない。
「今はちゃんと恋、してるんじゃない?」
「え?」
「強い瞳のあの女の子に。」
…参ったというのが正直なところだった。
完全にバレている。山内さんにも彼にも。
「天宮さん。」
「なにかな?」
「恋って何なんでしょうか?」
「小澤さんにとっては何?」
「…俺にとってはほっこりするもの、ですかね。」
「ほっこり?」
「想うだけで温かくなる、みたいな感じです。」
「彼女を想うと温かくなるんだ、小澤さん。」
「…繰り返さないでくださいよ。恥ずかしいです。」
「温かい恋…かぁ…。」
「そういう天宮さんにとって恋ってなんですか?」
「名残雪…かな。」
「名残雪?」
意味が分からなかった。
恋って温かいものだと思っていたから。
どこからそんなに冷たいものがやってきたのか、見当もつかない。



