「もぉ~、みぃちゃん。呼びかけても全然起きないから。 俺、死んじゃったのかと思ったじゃん。」 『死んでるわけないでしょうが!』 勝手にあたしを、殺さないでいただきたい。 あまりにも非現実なことを、アイツは笑顔を崩さずに、真面目なトーンで言い放つから。 思わず、跳び蹴りしてやろうかと思った。 「なら、よかった。」 …でも、跳び蹴りしようとした足を、徐々に引っ込めていく。 一瞬だけアイツの表情に飲み込まれたように、息が止まって。 どす黒いような塊が詰まった喉は、言葉が出せなくなったの。