思わず、黙る。 黙ることしかできない。 だって、普段は一切感情を見せないアイツの肩が、苦しげに揺れていたから。 「…っみんな俺のことなんか、好きじゃないんだよ。」 『……っ。』 「だって、女の子はみんな、俺以外の大切な誰かが、本当は存在するから。」 『……。』 「ちゃんとした“俺”を、見てもらったことなんか一度もない。」 そんなアイツの声は、今にも壊れてしまいそうなくらい、途切れ途切れで。 見てるだけでも絞んでしまいそうなくらい、頼りなくって。